つながるゼミナール④ 「トーテムとメタモルフォーゼ(サンゴ礁の夢の時間)」喜山荘一

 第2回のご案内。

「蝶になる時とイザイホーの原像」

 【概要】

 「蝶」が死者や霊魂の化身であるという言い伝えは、その起源でどのように考えられていたのか。それは貝塚でどのように表現され、祭儀はどう展開されていったのか。

 植物トーテムの段階では、先史時代後半の二大発明である「あの世」と「霊魂」が生み出される。その足跡を、「蝶」にスポットを当てて辿り、久高島のイザイホーや安田のシヌグ祭の原像に迫る90分。

 トーテムの段階:[蛇、トカゲ、シャコガイ、植物、サンゴ礁、カニ、ヤドカリ]

 取り上げる貝塚:具志川島岩立遺跡西区、他

【場所】 大岡山タンディガタンディ    (東京都大田区北千束1-52-6-2F./ 大岡山駅から徒歩2分)

【日時】 第2回:6月22日(土)16:00~

【参加費】 1000円、懇親会:1000円


第1回目の報告。


 「科学」や「神」が誕生する以前、「神社」も「御嶽」もまだなく、もちろん「文字」も生まれてなかったころ、人はどのように生きていたのか?

 そこでは、特定の動植物や自然物(トーテム)が「生命の源泉」であり、人や自然はその化身(メタモルフォーゼ)態と捉えられていました。

 その「トーテムとメタモルフォーゼ」を軸にしたこころの軌跡を、琉球弧の神話や伝承、そして「貝塚」から浮かび上がらせます。

 舞台は南の島々ですが、縄文期を遡るのですから、そこには、日本列島だけではなく、アジアやオセアニアからも参照できる、ある段階の人類の姿がはあるはずです。言ってみれば、サンゴ礁を個性とした野生の思考の一類型です。

 人類学と考古学の橋渡す「こころの考古」の領域を見出しながら、先史人から学ぶべきものをいっしょに探っていきましょう。

 琉球弧のトーテムの系譜は、

 [蛇、トカゲ、シャコガイ、植物、サンゴ礁、カニ、ヤドカリ]

 ですが、講座はサンゴ礁環境が整いつつあった「シャコガイ段階」から始めます。


第1回 シャコガイから出現する貝人 5月25日(土)

・全体観、死の発見、境界点の発生、「火の神」の原型、貝は人

第2回 時空を紡ぐ植物人 6月22日(土)予定

・「あの世」の発生、「霊魂」の発生と蝶、蝶形骨器、原ユタの出現、貝塚の構造

第3回 巨大な貝から出現するサンゴ礁人 7月27日(土)予定

・地母神の原型、「寄り物」信仰

第4回 カニ人と「をなり神」信仰の発生 8月24日(土)予定

・姉妹兄弟婚の破綻、母系社会の出現、輪踊り、浜降り、「貝交易」

第5回 ヤドカリ人の抵抗と最後のトーテム 9月21日(土)予定

・母系社会の危機、アマミキヨの出現、こころの三類型

第6回 生を反復する蛇人とトカゲ人 10月26日(土)予定

・脱皮する蛇人、トカゲと不死の綻び、結節のトライアングル、南琉球と北琉球

第7回 メタモルフォーゼは終わらない 11月23日(土)予定

・メタモルフォーゼする人、ハジチ、三つ葉結び目


     ※トーテム 

         生き物や自然の源泉と考えられた特定の動植物や自然物。

     ※メタモルフォーゼ 

        通常は「変態」を指すが、ここでは「脱皮」の意味を含める。

        脱皮、変態。琉球語ではシジュン、スデル。 


喜山荘一(きやまそういち)

1963年、与論島生まれ。野生の琉球探究者、マーケター。

著書に『珊瑚礁の思考』、『奄美自立論』、他にビジネス書多数。トーテムとメタモルフォーゼをキーコンセプトに、先史時代の琉球弧の復元に取り組む。


野生会議99

気づきの島々に生きる、わたしたちのこのつながりが、野生会議です。

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